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コラム「点睛」 印刷新報・2026年6月11日付

 CanvaやAIの普及によってデザインスキルのハードルが大きく下がってきた。個人や一般企業でも安価に一定レベルのデザインが可能になり、制作会社はもちろん、印刷会社の存在価値や収益構造が問い直されている。デジタル化が印刷工程のフロント部分をより汎用化させる構図が続くなか、最終的に形あるモノに仕上げる加工の価値に光が当たる▼大阪府印刷工業組合の今期プロジェクトでは、新規市場の創造について研究する。本隆彦理事長は「誰もが簡単にデザインできるようになると、それを形にしたい欲求が生まれる。情報を形にするのが得意な印刷業は、その受け皿になる方向性を示したい」と変化の中にチャンスを見ている▼実用性・機能性から意味性や体験価値へ、情報伝達媒体から感情導入媒体への転換が、印刷業が今後追求すべき重要なテーマになる▼出口から発想するにしても、単に加工技術を磨き、高付加価値の印刷物を造るだけでは美しい花火で終わる。だれに、いつ、どこで、どんな形で手に取ってもらうのか、説得力ある設計と提案を伴って初めて持続的な効果が生まれる。(銀河)





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