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コラム「点睛」 印刷新報・2025年5月15日付

 5月7日に都内で開かれた全出版人大会で講演したのは、政治学者で東京大学社会科学研究所所長の宇野重規氏。「トランプ2.0」時代のデモクラシーの危機と出版の意義について語った。氏のバランス感覚は、ヴァンス副大統領の『ヒルビリー・エレジー』を名著と評価し、知性主義に対する草の根の反抗はアメリカの伝統だと論じた点に感じられた▼背景も来歴も志向も全く異なるが、安倍元総理を銃撃した山上徹也被告のことが頭をよぎった。虐げられた人生への怨念が爆発し、極端な行動に走らせる。「あの、おとなしい人が…」とよく聞く、分断された市民による極めて日本的な暴走がこの国でもひたひたと予感される。山上被告への差し入れが全国から止まないという▼「権威主義やリバタリアンとの戦いは数十年続くだろう。だが、われわれは負けるわけにはいかない。今こそ民主主義を支えるために出版界の皆さんと共に考え、対抗していきたい」と宇野氏▼そして歴史的な事実から、個人が自分の頭で考え、判断することを可能にした出版、印刷こそがデモクラシーの原点であると指摘する。 (銀河)





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