
コラム「点睛」 印刷新報・2025年3月20日付
業種による浮沈がさらに鮮明になり、まだら模様を呈している。帝国データバンクの調査によると、24年度の美容室の倒産件数は過去最多を更新、喫茶店も過去最多ペースで推移する。支援策で減少していたガソリンスタンドの倒産・休廃業もコロナ禍前の水準に迫る。生活者の節約志向は高まり、物価高、競争激化に人手不足が追い打ちをかける▼旅館・ホテル市場は、インバウンドの増加などにより売上高が過去最高を大幅に更新する見通しだ。拡大は続くものの、やはり人手不足による機会損失という新たな課題がある▼ウェディング市場は20年度の大幅な落込みからの回復が見られるが、過去最高だった18年度の水準の8割程度、3割の結婚式場は赤字。小規模婚の広がりで利は薄くなっている▼渡辺写真館(奈良市)の調べでは、直近3年以内に結婚した20代男女の47%が式を挙げておらず、費用面が理由として最も大きい。ただし、式を挙げていないカップルの57%は写真挙式として記録を残している。印刷会社は、揺れる取引先業界で起こるどんな小さな変化も見逃さず、次の新たな需要をつかみたい。 (銀河) |
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